と源実朝が詠んだように、那須野は古来より茫漠たる原野であったが、明治十七年に新国道(陸羽街道)が開通し、明治十八年には日本鉄道黒磯停車場が建設され、明治十九年に黒磯駅が開業して那須温泉への交通接点となり、各地から那須野が原開拓や商業取引に移住する人々が多くなり、市街地が形成された。
ここに敬神愛国の心を培い、神社崇敬の道を開いて新開の住民の心を一つにし、交友親睦の情愛を育むため、明治三十五年十月に黒磯郷旧家の渋井兼廣氏の寄進により創立された。
昭和三十九年二月に不審火により神殿全焼の火災にあったが、昭和四十年に氏子の寄進を募り鉄筋コンクリート造りで再建された。
平成十三年十月に創立百年祭を記念して御神門が建立された。